
「フェアトレード ミリオンアクションキャンペーン」とは?
5月第2土曜日は、「世界フェアトレード・デー」と呼ばれ、世界各地でフェアトレードに関するイベント等が一斉に行われます。
「日本では毎年5月を「フェアトレード月間」と呼んでいますが、今年は約10年ぶりに、企業や自治体、NPO等を巻き込んだ全国キャンペーンを実施することになりました。
「ミリオンアクション」の名の通り、日本全国でフェアトレードに関するアクション(商品購入、イベント参加、SNS投稿等)をカウントし、1か月間で合計100万を目指します。期間中はフェアトレードに参加する様々なお店で共通のビジュアルデザインの広告が展開され、全国各地で様々なイベントが催されます。
なぜ10年ぶりに大規模なキャンペーンを実施するのか?
世界のフェアトレード市場は1兆円を超える一方で、実は日本の市場はその1%に過ぎません。日本のフェアトレード市場規模は、なんとイギリスのわずか21分の1、ドイツの14分の1です。日本市場が欧米に大きく後れをとっている原因の一つに、フェアトレードの認知度の低さがあります。
そこで本キャンペーンでは、フェアトレードに今まであまり関心がなかった人にも知っていただけるよう、様々な仕掛けを用意しました。
ニューヨークのデザイン事務所HI(NY)さんにご協力いただき、ポップで可愛い広報ビジュアルを作成して全国の小売店や公共施設、ECサイト等にも掲示していきます。
レストランでフェアトレード食材を使った期間限定メニューを味わえる企画や、店舗情報やイベント情報を一覧で見られる特設Webサイトも用意しました。

フェアトレードに関するSNS投稿を増やしていただけるようなプレゼント企画もあります。
今までもフェアトレード月間にはさまざまな企業・団体がプロモーションしてきましたが、個々の活動がほとんどで、フェアトレードとして一つのメッセージ発信になっていなかったこともあり、関心のない一般消費者までなかなか届かない部分があったかと思います。
そこで今年は、同じ業界にあっても企業間の競争は一時お休みして、手を取り合って一緒にキャンペーンを行うことで大きなインパクトをもたらし、多くの皆さんに知っていただくことを企図しています。SDGs(持続可能な開発目標)をメディアで見かける機会も増えて社会貢献が身近になってきた今、一気にフェアトレードを普及させていきたいと考えています。
また新型コロナウイルスの猛威は、開発途上国にも大きな打撃をもたらしています。市場が不安定になっている今、生産者を守るフェアトレードの重要性はさらに大きくなっています。フェアトレード商品の消費を増やすことで、開発途上国への支援をさらに強化していきたいと思っています。
皆さんへのメッセージ
初めての方も/前から知っている方も、フェアトレードを楽しんでほしい!そう思っています。堅苦しい言葉は一旦わきにおいて、フェアトレード商品のおいしさ、おしゃれさ、そして商品の背景のストーリーをシェアするあたたかさを感じてほしい。
何気ない毎日の一杯のコーヒー、一粒のチョコレート、一着のシャツ。
それを少し変えるだけで、自然環境を守り遠くの国の子どもたちの笑顔を増やしていけるのがフェアトレードです。
その一杯の持つ力は小さく見えるかもしれませんが、積み重なって実は世界の多くの環境・社会課題を解決する力を持っています。
キャンペーンのコンセプトは「CHOOSE THE WORLD WE WANT」(私たちが望む世界を、その手で選ぼう)
皆さんがつくりたい世界は、どんな世界でしょうか。
その世界に近づく一歩が、フェアトレードにあるかもしれません。
このキャンペーンを期に、場所や時間を超えて幸せを繋げるフェアトレードがもっと皆さんの身近なものになるよう祈っています。
また、本キャンペーンは本当に多くの方々のご協力によって支えられています。
企画協力として関与いただいているデロイト トーマツ コンサルティング合同会社の丹波さん、若林さん、株式会社Innovation Designの石関さん、表さん、和田さんはじめ皆さん、HI(NY)のIkuさん、Hitomiさん、Yuuさん、Mioさんはじめ皆さん、株式会社オウルズコンサルティンググループの羽生田さんはじめ皆さん、Web制作の株式会社Beenの澤渡さん、各協賛団体・参加団体・特別協力団体の皆さま、後援の自治体の皆さま、フェアトレード・ラベル・ジャパンをいつも支えてくださるステークホルダー・サポーターの皆さま、多大なるお力添えに心より感謝申し上げます。
是非、一緒にこの5月を盛り上げていっていただければ幸いです。
